人工抗体として機能し得るAffibody分子スクリーニング系として、酵母PCA法を用いたタンパク質ライブラリーを構築した。これにより、細胞内における標的親和性クローンの取得方法が確立された。細胞内シグナル伝達系のタンパク質として重要なRasならびにRafを標的分子とし、これらのシグナル伝達機能を阻害するようなAffibodyクローンを選抜し、培養細胞内での機能評価を行なった。モデル疾患としてはRas/Rafシグナル伝達経路が関与するリウマチ(RA)を想定した。滑膜細胞や骨芽細胞内で、取得したAffibodyクローンの細胞増殖やサイトカイン産生への影響を評価した。
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