研究成果の概要 |
本研究は, 形状記憶ポリマを構造材料として用いることにより従来の構造システムを革新することを目的とし, 以下の成果を得た. まず, ソーラーセイル等に代表される膜構造のしわやたるみを抑制するため, 形状記憶ポリマに予め与えた変形を宇宙空間で再加熱する方法を提案し, その実現性を実験的に明らかにした. また, 宇宙空間で形状記憶ポリマ部材を加熱する方法として, 塗料状ヒーターを用いることを見出し, その有効性を調べた. その結果, 塗布厚の調整により, 形状記憶ポリマ部材の形状回復を損なうことなく, 一様に近い加熱が行えること, および, 塗布前後の粘弾性特性の変化に関する知見を得た.
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