羽ばたき型超小型飛翔体に適用するべき最適な翼断面形状を明らかにすることを目的として研究を行い、次の成果を得た。剛体羽ばたき翼にとっての最適な断面形状は平板翼であり、昆虫の断面形状をそのまま剛体翼として使用しても平板翼の空力性能を超えることはできない。しかし、ヒンジで接続された前後羽ばたき翼のヒンジ角を制御する翼型モーフィングの手法により、従来の平板翼を超える空力性能を得ることができる。最適なヒンジ角運動によって、従来平板翼と比べて同じパワー消費量で22.8%の大幅な揚力の増加を達成することができ、これは羽ばたき型超小型飛翔体の空力性能を大幅に向上させる有用な技術である。
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