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2013 年度 実績報告書

低環境負荷型タグボートの推進システム構築を目的とした研究

研究課題

研究課題/領域番号 24760673
研究機関東京海洋大学

研究代表者

木船 弘康  東京海洋大学, 海洋科学技術研究科, 准教授 (90323849)

キーワードタグボート / ハイブリッド / 省エネ / 燃料消費推定
研究概要

【平成24年度の研究実績】タグボートは他の多くの貨物船と異なり、負荷の変動が非常に大きく、かつ急変する傾向にある。①そこでタグボート事業者の協力を得て、実際のタグボートで、メインエンジンや発電機エンジンのエネルギー消費パターンを詳細に把握するための計測を行った。当初、非接触式の流量計を燃料配管系統に設置する予定であった。しかし実際の現場では、非接触流量計の設置条件や計測条件を満足することができないことが判明した。そこで計測にあたっては、船体制御系に影響を与えることなくデータをロギングするための新たなモニタリングシステムをハードウェアとソフトウェアの両面において新規に開発することとした。②開発したモニタリングシステムにより、メインエンジンの出力動向、回転数等を高サンプリングレートで同期記録することが可能となった。③本システムを用いて東京湾および大阪湾内で営業運航するタグボート事業者の協力を得て実際のタグボートでの実運航データを収集することに成功した。
【平成25年度の研究実績】複数のタグボートの完成図書を参考に、タグボート特有の機器のデザインや定格出力の決定方法、システム構成方法について調査を行った。①これらのデータから、メインエンジン、発電機エンジン、オルタネータの定格と負荷率の違いに対する機器効率の傾向を新たに公式化した。②加えて電動機の効率データについても同様に公式化した。③さらに推進システムのハイブリッド化に必要不可欠な電力変換器の効率については、専用のパワーエレクトロニクスシミュレーションソフトを用いて得られた結果をもとにテーブル化した。④以上の3項目をコアモジュールとして、ハイブリッドタグボートの燃料消費モデルを構築した。この燃料消費モデルを用いた燃料消費シミュレーションをすることで、実海域での作業中に消費するであろう総燃料消費量を推定するメドがたった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] ハイブリットタグボートにおける燃料消費特性2014

    • 著者名/発表者名
      西尾尚晃、木船弘康
    • 学会等名
      電気学会産業応用部門大会
    • 発表場所
      東京都足立区
    • 年月日
      20140826-20140828
  • [学会発表] 電動アシスト型タグボートにおける推進システムの運用方法2013

    • 著者名/発表者名
      西尾尚晃、木船弘康
    • 学会等名
      日本マリンエンジニアリング学会学術講演会
    • 発表場所
      静岡県静岡市
    • 年月日
      20130902-20130904
  • [学会発表] タグボートのハイブリッド化に関する一考察~大容量蓄電池を持たない場合~2013

    • 著者名/発表者名
      西尾尚晃、木船弘康
    • 学会等名
      電気学会産業応用部門大会
    • 発表場所
      山口県山口市
    • 年月日
      20130828-20130830

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公開日: 2015-05-28  

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