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2013 年度 実績報告書

低速並走しながら行う2船間洋上荷役オペレーションの安全性評価

研究課題

研究課題/領域番号 24760676
研究機関広島大学

研究代表者

佐野 将昭  広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (40582763)

キーワード洋上荷役 / 操縦性能 / 2船 / 相互干渉 / 接舷操船
研究概要

本研究では、大型船に小型船が接舷して、低速並走しながら2船間で積荷を移し替える洋上荷役オペレーションに関する課題に取り組んだ。同オペレーションの安全性を評価するべく、水槽試験やシミュレーション計算に基づき,従事する2船の流体力特性や運動性能を明らかにした。
[1]ユニット船の流体力特性に関する研究: 満載(ヘビーバラスト状態)のVLCCにバラスト状態(満載)のAframaxタンカーが横づけで曳航されるユニット状態を水槽試験で再現し、洋上荷役を経て2船の載荷状態が変化した時のユニット船の抵抗・自航特性,操縦流体力の変化を評価した。そして前後・左右非対称なユニット船の操縦運動数学モデルを構築し、変針時の旋回性や針路安定性、操舵余裕についてシミュレーション計算に基づく検討を行った。
[2]載荷状態の差異による接舷操船時の運動性能の比較に関する研究: 水槽試験より同定した各船単独航行時の船体減衰力、舵やプロペラの強制力に、理論計算で推定した2船間の相互干渉力を考慮する事で接舷操船シミュレーションを行い、2船の載荷状態に応じた干渉流体力や、接舷時の操舵角・方位角等を評価した。計算結果より,例えば満載のAframaxタンカーがヘビーバラスト状態のVLCCに接舷する場合、①接舷間際の方位角が2船互いに外を向き平行接舷が困難となる、②接舷位置に応じてVLCCの保針に要する舵角が異なる、等の留意すべき接舷操船時の運動特性を明らかにした。また接舷時のsway方向の速度や付加質量は評価済みであり、接舷エネルギーも推定可能である。引き続き適切な防舷材選定に関する指針を検討する。
[3]その他: 2船近接時の舵と船体の流体力学的干渉について、水槽試験と理論計算に基づき基礎的な検討を行った。そして操舵による干渉流体力が、近接して航行する船に及ぶ事を示した。また同干渉に及ぼす浅水影響を明らかにした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 並走しながら接舷する2船の操縦運動に関する研究2014

    • 著者名/発表者名
      佐野将昭,北川幸紀,安川宏紀
    • 学会等名
      平成26年 日本船舶海洋工学会 春季講演会
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      20140526-20140527
  • [学会発表] Analysis of Ship to Ship Interaction Based on Maneuvering Simulation2013

    • 著者名/発表者名
      K.Kitagawa, M.Sano, H.Yasukawa
    • 学会等名
      The International Conference on Marine Safety and Environment (IMSE 2013)
    • 発表場所
      Johor Bahru,Malaysia
    • 年月日
      20131112-20131113
  • [学会発表] Shallow water effect on the hydrodynamic interaction between two ships with rudder in close proximity2013

    • 著者名/発表者名
      M.Sano, H.Yasukawa, K.Kitagawa, S.Yoshida
    • 学会等名
      The 3rd International Conference on Ship Manoeuvring in Shallow and Confined Water
    • 発表場所
      Ghent,Belgium
    • 年月日
      20130603-20130605

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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