本研究は、将来的に航海士の見張り精度を維持しつつ、作業負担を軽減するために、レーダにおける小型船を含む船舶画像の自動捕捉を最終目標として取り組んだ。 そこで本研究では、通常航海士が目にしているレーダのラスター画像を用いて、画像処理及びクラスタ分析による船舶画像の自動抽出アルゴリズムを構築した。実船で収集したレーダのラスター画像から船舶画像を抽出した結果、船舶画像であるか、それとも船舶以外の画像であるのか、約83%の画像について正確に判定することができた。誤判定したケースの大半は、船舶以外の画像を船舶画像として判定したもので、船舶と考えられる画像の大半を自動で判定することができた。
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