流通反応系において,テトラブロモシランと水素ガスによるトリブロモシラン再生反応をガスクロマト装置によるオンライン分析を行った。テトラブロモシラン転換率は700℃で約50%に達した。テトラクロロシランによる同一条件下での実験から,テトラクロロシランでは転換率が低いことがわかった。この結果は,テトラブロモシランからトリブロモシランへの再生反応はテトラクロロシランに比べてエネルギー的に有利であることを示し,これは擬一次反応による熱力学計算からも明らかとなった。最後に,550℃および600℃での反応速度定数は,それぞれ0.0162 s-1と0.128 s-1と見積もられた。
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