強い遠心加速度場下のMo 酸塩水溶液中のMo 同位体分離挙動を明らかにすることを目指して研究を進めた。まず、専用の遠心システムを作製して実験環境を構築し、時間や遠心力をパラメータとして振った実験を行った。 時間をパラメータとして振った実験から、遠心処理開始後の初期と十分な時間経過後で同位体分離挙動が真逆になる実験結果が得られた。この結果は、2つの分離効果が共存し、分離の遷移過程と平衡でそれぞれ支配的な効果が異なることを示している。また、重い同位体が遠心加速度方向に増加する時間条件(おおむね平衡)に固定した実験条件において、分離段数に比例して分離を進めることができることが確認された。
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