• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実績報告書

時計タンパク質KaiCによる細胞分裂制御機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 24770043
研究機関名古屋大学

研究代表者

北山 陽子  名古屋大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (20444367)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード概日リズム / シアノバクテリア
研究実績の概要

細胞周期が、概日時計に制御されていることは広く知られており、細胞周期が時刻依存的に制御されることは、紫外線によるDNA損傷の抑制や、発生や成長を環境に適応して調整するなど、生物にとって重要な役割を持つと考えられている。本研究は、概日時計による細胞周期調節の分子機構解明のために、シアノバクテリアSynechococcus elongatus PCC 7942をモデル系として、概日時計が細胞分裂を時間的に調節する分子機構について、時計タンパク質が直接関与するのか、または細胞分裂装置の発現等を介して間接的に制御するのかを検証することを目的とした。
平成26年度に実施した研究により、時計タンパク質とDNA複製に関わる因子についてシアノバクテリア細胞内における相互作用を詳細に調べたところ、これらの相互作用していること、また、概日時計と細胞分裂がこれらの相互作用によって調節されていることが示唆された。DNA複製は生物にとって必須機能であるが,シアノバクテリアではDNA複製開始因子を破壊しても生育に影響はなかった。これらの結果から、シアノバクテリアにおいては、概日時計本体である時計タンパク質が、直接的に細胞周期を調節している可能性が示唆された。細胞分裂装置と時計タンパク質との相互作用について、今後さらに調べることが必要である。また、概日時計による転写制御が基になり細胞周期が調節されている可能性についても、解析を進めることが重要である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 時計タンパク質による概日リズムの同調機構2014

    • 著者名/発表者名
      北山陽子、大川(西脇)妙子、近藤孝男
    • 学会等名
      日本時間生物学会第21回年会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2014-11-07 – 2014-11-09
  • [学会発表] 時計タンパク質による概日リズムの同調機構2014

    • 著者名/発表者名
      北山陽子、近藤孝男
    • 学会等名
      第38回内藤コンファレンス
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2014-10-07 – 2014-10-10
  • [学会発表] 時計タンパク質による概日リズムの同調機構2014

    • 著者名/発表者名
      北山陽子、大川(西脇)妙子、本間道夫、近藤孝男
    • 学会等名
      第52回生物物理学会年会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2014-09-25 – 2014-09-27

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi