北米原産の半水生植物Rorippa aquaticaは、生育環境に応じて発生する葉の形態を大きく変化させるという変わった特徴を持つ。本研究では、R. aquaticaの表現型可塑性の発現にどのような遺伝子制御ネットワークが関与しているかを明らかにするために植物ホルモンの網羅的定量解析やトランスクリプトーム解析などをおこなった。その結果、ジベレリンが関与する遺伝子制御ネットワークが重要であることなどを明らかにできた。現在は、葉形が大きく変化する系統とあまり変化しない系統との比較トランスクリプトーム解析により表現型可塑性の発現に重要な遺伝子群や遺伝子制御ネットワークを同定することを試みている。
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