リプログラミングを促進するＲＮＡ結合タンパク質ＰｐＣＳＰの分子機能の解明

2013 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 24770051
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 植物分子生物・生理学
• 研究機関: 基礎生物学研究所
• 研究代表者: 玉田 洋介 基礎生物学研究所, 生物進化研究部門, 助教 (50579290)
• 研究協力者: 長谷部 光泰 基礎生物学研究所, 生物進化研究部門, 教授 (40237996) ; 李 琛 総合研究大学院大学, 生命科学研究科, 大学院生
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2014-03-31
• キーワード: リプログラミング / RNA / 植物 / 発生

研究概要

RNA結合タンパク質PpCSPによるリプログラミング促進の分子機構を解明することが本研究の目的である。そのために、PpCSPの標的RNAおよび相互作用タンパク質の同定を試みた。RNA免疫沈降―シーケンシング法を行った結果、PpCSPがほぼ全てのmRNAと結合することを示す結果を得た。また、PpCSP過剰発現株で顕著に高く発現する遺伝子群について、過剰発現株を作出した結果、複数の株で形態異常を観察した。さらに、免疫沈降法および液体クロマトグラフィー―質量分析法によって、PpCSPの相互作用相手を複数同定した。これら相互作用タンパク質の細胞内局在は、おおむねPpCSPと一致した。

研究成果

• [学会発表] Cold shock domain protein functions in reprogramming from differentiated cells to stem cells in the moss Physcomitrella patens (2013)
  • 著者名/発表者名: Chen Li, Yosuke Tamada, Mitsuyasu Hasebe
  • 学会等名: RNA 2013: The 18th Annual Meeting of the RNA Society
  • 発表場所: Davos, Switzerland
  • 年月日: 20130611-16
• [学会発表] Cold shock domain protein functions in reprogramming from differentiated cells to stem cells (2012)
  • 著者名/発表者名: Chen Li, Yosuke Tamada, Mitsuyasu Hasebe
  • 学会等名: Frontier s in Plant RNA Research 2012
  • 発表場所: Hokkaido Univ. , Sapporo, Hokkaido
  • 年月日: 20121016-17
• [備考] オーガナイザー:高見英樹、早野裕、大屋真、服部雅之、亀井保博、玉田洋介、村田 隆、野中茂紀、シンポジウム『すばる望遠鏡から顕微鏡へ:高解像・高感度観察を可能にする次世代補償光学系に向けて』、2014年3月24、25日、国立天文台(東京都三鷹市)
• [備考] )実験研修:長谷部光泰、村田隆、石川雅樹、玉田洋介、壁谷幸子、「新課程教育の基礎となる植物の最先端研究」、スーパーサイエンスハイスクールに所属する教員、学生約35名に対する植物の最先端研究についての実験研修、2014年2月15日、基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)
• [備考] 出張授業:玉田洋介、すばる望遠鏡から顕微鏡へ～補償光学による光学装置の高解像度化の実際～「生体組織に由来する像の歪みを補正する補償光学ライブイメージングの最新成果」、2013年11月11日、日本女子大学(東京都文京区)
• [備考] 出張授業:玉田洋介、すばる望遠鏡から顕微鏡へ～補償光学による光学装置の高解像度化の実際～「補償光学顕微鏡を用いた高解像細胞観察の最新研究成果」、2013年11月6日、徳島大学(徳島県徳島市)
• [備考] 一般公開:玉田洋介、李琛、長谷部光泰ら、基礎生物学研究所 一般公開2013「体感!最先端バイオの世界」、2013年10月5日、基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)
• [備考] Organizer of the international public symposium : Diana M. Buzas, Yosuke Tamada."How can epigenetic information be used to solve global issues?"at The 85th Annual Meeting of the Genetics Society of Japan, Sept. 21, 2013, Keio Univ. (Yokohama, Kanagawa)
• [備考] 研究・施設紹介:玉田洋介、愛知県立刈谷高等学校の高校生約25名に基礎生物学研究所の研究・施設紹介、2013年6月5日、基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)
• [備考] 審査員:玉田洋介、第4回あいち科学技術教育推進協議会発表会 文部科学省指定コアSSH(地域の中核的拠点形成)事業「科学三昧inあいち2012」、2012年12月26日、基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)
• [備考] オーガナイザー:亀井保博、野中茂紀、服部雅之、玉田洋介、檜山武史、第7回NIBBバイオイメージングフォーラム「顕微鏡の新機軸」、2012年11月26日-27日、基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)
• [備考] オーガナイザー:打田直行、岡彩子、玉田洋介、鈴木剛、新学術領域「ゲノム・遺伝子相関」第1回若手の会、2012年10月31日-11月2日、エクシブ琵琶湖(滋賀県米原市)
• [備考] 出張授業:玉田洋介、「DNAに運命は書き込まれているのか」、2012年7月12日、岡崎市立福岡中学校(愛知県岡崎市)
• [備考] ローカルオーガナイザー:玉田洋介、第5回evo-devo青年の会「原義の"Epigenetics"から進化を理解する」、2012年6月16日、基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)
• [備考] Organizer of the special issue of the international research journal : Yosuke Tamada, Hidetoshi Saze, Liliana Costa, Tetsu Kinoshita."Special Focus Issue : Plant Epigenetics", Plant and Cell Physiology Vol. 53. May, 2012.
• [備考]
  • URL: http://www.nibb.ac.jp/sections/evolutionary_biology_and_biodiversity/hasebe/,http://www.nibb.ac.jp/evodevo/