研究成果の概要 |
両生類の皮膚創傷治癒ではPrrx1を発現する再生芽細胞が出現し完全再生する。 本研究ではマウス13.5~15.5日胚の創傷治癒で真皮の一部にPrrx1が発現し,それ以降の胚や新生仔・成体ではPrrx1が発現しないことを確認した。この「Prrx1発現を伴う創傷治癒」と「Prrx1発現を伴わない創傷治癒」は、前者では傷口へのマクロファージ集積がほぼ見られず、治癒完了した真皮には瘢痕形成が見られなかった。一方、後者では傷口にマクロファージが集積し、治癒完了した真皮に瘢痕形成が見られた。さらに、後者でマクロファージを欠損させた場合の創傷治癒を確認するためのクロドロン酸リポソームの投与条件を明らかにした。
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