本研究では、新規遺伝子発現抑制システムRNA silencing inducible sequence (RSIS) について解析した。RSISは約100 bp程度のDNA配列であり、その5'側と3'側に抑制したい遺伝子の一部の配列を融合して発現させると、イネにおいて転写後発現抑制を誘導できる。しかし、シロイヌナズナではその抑制の効果はみられなかった。そこで、本研究ではシロイヌナズナにおいてもサプレッション効果がある新規サプレッション配列をスクリーニングした。新規サプレッション配列はsiRNAの蓄積がほとんど確認されず、RSISとは異なるメカニズムであると考えられた。
|