研究課題
今年度は最終年度であるため,これまでの研究の総括と成果発表を中心に行った。成果は以下の3点である。1)長野県伊那市における薪による小規模バイオマス利用の実態把握:昨年度,査読付き論文として受理された伊那市の薪利用に関するケーススタディについて,学会にて口頭発表を行った(日本造園学会平成26年度全国大会。ベストペーパー賞受賞)。また,伊那市で行われた公開シンポジウム「薪利用シンポジウム~里地里山等地域の自然シンボルと共生した先導的な低炭素地域づくり~」において,同様の内容を発表し,伊那市民や行政担当者からのフィードバックを得た。2)千葉県柏市における里山バイオマスの小規模利活用:これまでの調査内容を総括し,里山バイオマスの持続的な利用可能量を算定し,薪ストーブ利用やチップボイラ利用等の小規模熱利用の可能性を検討した。成果は国際学会(IUFRO World Congress 2014)にて発表した。3)都市郊外におけるエネルギー・食料の自産自消に向けた計画論の提示:これまでの研究内容を総括し,都市郊外の空間特性,住民のライフスタイルの特性を踏まえたエネルギー・食料の自産自消について,緑地計画の視点から計画論を提示した。成果は著書(Green Asia: Ecocultures, Sustainable Lifestyles and Ethical Consumption, Routledge)の一部への収録が決定している。
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環境情報科学
巻: 43(1) ページ: 13-17
都市公園
巻: 204 ページ: 4-8