トルコギキョウ一花あたりの花弁数および花弁サイズに影響をあたえる栽培環境について調査し、その制御機構を明らかにすることを目的とした。生殖成長期初期において花弁形成直前の地上部気温が花弁数を決定すること、この現象がトルコギキョウ全般に共通であることを確認した。また温度に加えベンジルアデニン(BA)も花弁数を増加させ、その効果は温度と相乗的だった。花弁サイズの制御については、生殖成長期の全体を通じた温度が影響すること、サイズの品種間差に関与する遺伝因子は気温による花弁サイズ変動に寄与していることが示唆された。
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