今後の研究の推進方策 |
これまでにショウジョウバエでは、NBREの繰り返し回数を5x,10x,15x,25x,35x,40xとした6パターンを試し、10xが最も感度良くHr38の発現をモニター出来ることを確認している。また、カイコガにおいては5x,15x,25x,35xの4パターンを試し、25xもしくは35xが最も感度が良いことを確認している。これを踏まえ、最適なNBRE繰り返し回数プロモーター下流に、転写活性の強さの異なるGAL4(GAL4Δ,GAL4,GAL4-VP16,GAL4-p65)を配置した系統を作出し、どの条件が最も精度良く神経活動依存的な神経回路の可視化に有用であるかを検討する。 またこれまでに、GAL4のレポーターカイコガとして、5xUAS-mCD8GFP, 5xUAS-GFP.NLS, 20xUAS-IVS-myrGFP-p10等の系統を作出済みであり、GFPの発現が最も強い系統を選別する。 その上で、カイコガ・ショウジョウバエにおいて、性フェロモンに反応した神経細胞の可視化・投射パターンの詳細な解析を行い、性フェロモン情報処理を行う神経回路を明らかにしたい。
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