イネは窒素欠乏に応答してSLを増加させることを確認した。また、qRT-PCRによるSL関連遺伝子の発現解析から、D10、D17、D27、OsMAX1など多くの生合成遺伝子の発現量が窒素欠乏条件で高かったのに対し、D3やD14など情報伝達遺伝子では窒素欠乏による発現量の増加は認められなかった。イネは窒素欠乏条件に対して、自身のSLへの感度を上げるのではなく、生産量を上げることで応答していると考えられる。さらに、SL生合成遺伝子と連動した変動パターンを示す遺伝子を絞り込み、SLの新規生合成遺伝子や代謝関連遺伝子を見つけるためにマイクロアレイ解析を行った。
|