研究課題
若手研究(B)
自然環境中に存在する細菌は多様で複雑なストレスに曝されているが、そのような環境下では多くの細菌種がバイオフィルムと呼ばれる多糖からなる膜で覆われた細胞集団を形成し、外部環境から受ける様々な物理的および化学的ストレスに対する抵抗性を高めている。本研究では大腸菌のバイオフィルム形成過程において中心的役割を担う転写因子CsgDの発現制御に関わる環境シグナル応答機構の全容解明を目標に、応答シグナルとCsgD制御因子の探索を行い、幾つかの新規機構を明らかにした。本研究での成果を軸に、細菌が環境変化に応じてバイオフィルムを形成する過程のゲノム発現パターンの転換応答について更なる分子機構の解明を目指す。
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