反芻動物の第一胃ルーメンに共生する偏性嫌気性細菌Ruminococcus albusは二つのマンノシルグルコースホスホリラーゼ (I型酵素とII型酵素) を持つ。基質特異性を検討したところ,I型酵素はマンノシルグルコースに特異的な酵素であり,II型酵素はマンノオリゴ糖に高い活性を示す酵素であることが判明した.合成反応では,I型酵素のみ6-OHグルコース誘導体をアクセプタ基質とした.アミノ酸配列の比較から推定したアミノ酸残基の変異酵素の解析から,I型酵素のAsp129が触媒残基と考えられた.また,I型酵素のIle212がグルコース6位誘導体への合成活性に重要な残基であることが明らかになった.
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