様々な神経疾患との関連が示唆され、ある種の神経疾患におけるマーカーとして利用できる可能性があるD-セリンの96ウェルプレートに対応した簡便・迅速な酵素定量キットを開発し、これを用いたヒト尿中D-Ser動態を解析した。また、セリンラセマーゼ、D-セリンデヒドラターゼ両酵素の触媒機構を詳細に解析し、細胞性粘菌における両酵素の欠損株の作製とその解析を行った。哺乳類の推定D-Asp合成酵素(アスパラギン酸ラセマーゼ、Got1l1)の酵素学的解析、欠損マウスの解析を行い、同タンパク質が哺乳類におけるD-Aspの主要な合成酵素でない可能性を見出した。
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