植物から動物ステロイドが検出されるが、植物におけるその生合成経路と生理作用は明らかにされていない。本研究では、モデル植物であるシロイヌナズナの内生動物ステロイドの分析を行うことにより、動物ステロイド生合成は植物ホルモンのアブシジン酸に制御されている可能性を見出した。また、花において動物ステロイドのプロゲステロンの含量が高かった。さらに、雄株と雌株が分かれるアスパラガスでは、雄株よりも雌株の方がプロゲステロンの含量が高かった。これらのことから、動物ステロイドと植物の生殖生長との関連性を明らかにした。
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