ウーロン茶ポリフェノールの一つであるウーロンテアニン類の生成機構の解明を目指し、茶カテキン類での酸化反応を行いその変化について詳細に追跡を行った。その結果、ウーロンテアニンはカテキンから3つの生成中間体Ⅰ-Ⅲを経た4段階の反応で変換されることが明らかとなった。それぞれの構造を決定することで生成機構を明らかにした。さらにこの生成機構をもとに、有機化学的に4種類のウーロンテアニン類を合成する方法を開発した。得られた化合物を用いてその機能性について評価したところ、ウーロンテアニン類には元のカテキン類より強いコレステロール吸収抑制作用がある可能性が示唆された。
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