研究概要 |
研究テーマに関して平成24年度第74回日本血液学会総会においてポスター発表して、専門家と討論を行なった。現在までにヒト白血病細胞株K562においてレスベラトロールにより酸性スフィンゴミエリナーゼ(ASmase)の活性、mRNAの発現が増強する事、其の結果として細胞内セラミドが蓄積し、細胞死が誘導される事を明らかとした。ASMAseのプロモーター解析ではレスベラトロール処理によりおそらく細胞機能の全体的な低下から発現調節に関与する部位の同定が困難である事が繰り返し実験により明らかとなった。其のため以降はレスベラトロール処理により増強あるいは活性化するシグナル伝達系ならびに転写因子の同定を精力的に行った。結果、JNK経路の活性化、転写因子としてはFOXO3a, ATF3, EGR1, EGR3等の活性化ないし増強が明らかとなった。現在はそれらの発現ベクターとASMaseプロモーターベクターの共発現の系でプロモーター活性の増強の有無を検索している。
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