研究課題
若手研究(B)
鉄欠乏は、世界で最も多くみられる栄養障害である。日本においては、女性の約10%が鉄欠乏性貧血、20~40%が貧血のない鉄欠乏、すなわち貧血予備群であるといわれており、深刻な問題である。一方、鉄には過剰摂取のリスクも指摘されており、例えば臓器への蓄積に伴う酸化傷害の惹起が報告されている。本研究では、ラットを用いた鉄欠乏食摂取実験により、貧血に至らずとも肝臓は生体内の鉄量の変化に遺伝子発現レベルで機敏に応答し、様々な代謝系を変化させること、また、鉄過剰食摂取によっても肝臓や血球細胞の遺伝子発現パターンが変化することを初めて明らかにした。
すべて 2013
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PLoS One
巻: 8 ページ: e65732
10.1371/journal.pone.0065732