付着根型つる植物イワガラミとツルアジサイの2種は樹幹表面を利用するが、イワガラミとツルアジサイの支持ホスト選好性は、支持ホスト到達までの2種の林床の光環境に対する分布の差異によって決定されていると考えられた。
イワガラミの匍匐シュートは、成長とともにより強い負の光屈性を示した。一方、テイカカズラは明期と暗期の屈性にはっきりとした違いはみられず、テイカカズラの匍匐シュートの屈性反応は、成長をともなわない部位にも生じていた。付着根型つる植物の匍匐シュートには少なくとも2種類のメカニズムの負の光屈性が存在していることが明らかとなった。
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