研究課題/領域番号 |
24780149
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
中島 千晴 三重大学, 生物資源学研究科, 准教授 (20378318)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 樹病 / 菌類分類学 / 種苗病害 / 苗圃病害 / 森林病害 |
研究概要 |
東北地方における苗木生産において重要な病害を引き起こす植物病原菌の調査を行うと共に、その病原菌について樹病学的検討および菌類の分類学的視点から研究を実施した。その結果は逐次報告しており、樹木医学会大会(京都府立大学)においてサクラ類穿孔褐斑病菌の分類学的検討についてポスター発表を行うと共に速報1、原著論文1を投稿している。また、森林学会大会(岩手大学)において、信州地方において衰退の激しいハナノキの病原菌を追求し、Phyllosticta minima によるハナノキ褐色円斑病(新称)として共同で口頭発表した。また、国際誌Journal of Phytopathology 誌に種子に広く発生するAlternaria属菌の分類学的検討に関する論文Taxonomic Characterization and Experimental Host Ranges of Four Newly Recorded Species of Alternaria from Japanを投稿し受理された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初の予定では2年目以降に新たな研究成果を報告できる予定であったが、研究協力者を得ることにより、国際誌1誌を含む予想以上の成果を公表することが出来た。また、反響は大きく、海外からの共同研究申し入れも寄せられているなど注目されている。
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今後の研究の推進方策 |
既に本年度の調査予定地より、入域を許可する旨、連絡を受けており、更なる現地調査を複数回実施する予定である。また成果物の公表においても逐次、投稿を行っており、本年度以上の公表を行う予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
サンプル収集のための旅行を東北地方に2回実施する予定で、成果公表のためアジア菌学会に参加するため海外旅行を1回行う予定である。 得られたサンプルを保存するための消耗品と超低温冷蔵庫を購入するする予定である。 得られたサンプルよりDNA標品を得て、その塩基配列を解析、プロファイリングデータを収集するため、共同利用施設のシークエンサーを使用する。そのための分担金を支払うとともに、必要な試薬、消耗品類を購入する予定である。 論文投稿のための校閲費用を支払う予定である。
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