神経壊死症ウイルス(NNV)のコートタンパク質から調製したウイルス様粒子を利用し、魚類に簡便にワクチンを投与できるシステムを開発するための基礎的研究を行った。NNVのコートタンパク質は大腸菌で効率良く調製することができ、さらにショ糖密度勾配遠心法を利用すれば精製することができたが、正しいサイズのウイルス様粒子は精製できなかった。今後、緩衝液の組成を調節し、この精製したコートタンパクから正確にウイルス様粒子が構成できれば、経口法や浸漬法などの注射法に頼らないワクチン投与法の開発に応用できると考えられる。
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