現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
平成24年度は、1)メダカシアリダーゼのクローニングおよび性状解析、2)メダカ発生段階におけるシアリダーゼの発現変化、3)糖鎖の発現変化解析、培養細胞を用いたシアリダーゼの機能解析、の3つの項目について研究を計画していた。1)については未同定の遺伝子のクローニングおよびデータベース登録、性状解析を完了した。2)については、メダカ胚発生における4つのシアリダーゼ遺伝子(neu1、neu3a、neu3b、neu4)の発現変化について解析を行い、その変動を明らかにするなど順調に計画を達成できた。また、3)については神経細胞にシアリダーゼ遺伝子を導入し、神経突起を進展させるシアリダーゼがneu3aであること、またその機能については哺乳類まで広く保存されていることを明らかにすることができた。 ここまでの研究結果についてまとめたものを、英文雑誌Biochimie誌に投稿し、2012年に受理された(Shiozaki, K., Takeshita, K., Ikeda, M., Ikeda, A., Harasaki, Y., Komatsu, M., Yamada, S., Yamaguchi, K., Miyaagi, T., Molecular cloning and biochemical characterization of two novel Neu3 sialidases, neu3a and neu3b, from medaka (Oryzias latipes). Biochimie, 95, 280-289, 2013)。以上の理由から、本課題は現在まで研究の目的について、当初の計画以上に進展していると評価を行った。
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