南西諸島における持続的なサトウキビ生産を可能とするためには,経営対策と環境対策が必要である.経営対策は作業委託に着目し,収穫期における効率化を目的とする携帯端末型アプリケーション“しゅがなび”を開発した.作業オペレーターが“しゅがなび”を使用することにより,関係者が位置情報と作業情報を一元的に可視化できる.これまでの携帯電話でのやり取りでは情報共有が進んでおらず,本研究により収穫作業の合意形成と効率化が明らかになった.環境対策において,赤土流出危険度の高い圃場から植え付け作業を行うことで流出量の低減に寄与可能となることが示唆された.これらの結果を基に環境政策シミュレーションを行っている.
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