研究課題/領域番号 |
24780223
|
研究機関 | 農林水産省農林水産政策研究所 |
研究代表者 |
草野 拓司 農林水産省農林水産政策研究所, その他部局等, 研究員 (70409473)
|
キーワード | マイクロファイナンス / インド / マハラシュトラ / 信用組合 / 信用農協 / SHG / Self Help Groups / 農村金融 |
研究概要 |
本研究の中間年度にあたる今年度の課題は、SHG(Self Help Groups)の結成・育成におけるWDC(Women Development Cell)の効果を検討することであった。そのために、平成25年8月に現地調査を行い、関係者への聞き取りや資料の収集を行った。また、先行研究の整理も行った。その結果、NGOによって結成・育成された場合のSHGと、WDCが中心になって信用組合が結成・育成したSHGには、様々な違いがあることが分かった。最終年度には、初年度(昨年度)と本年度の成果を併せ、本研究の最終的な取りまとめを行う予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究は、インドでの現地調査を重視して行うものであり、特に調査対象とする信用組合やSHGメンバー等に対して、徹底した聞き取り調査を行うことに重点を置いている。これまでに、調査対象者からの聞き取り調査が進んでおり、そこで収集したデータを分析する段階に進んでいるものの、若干のデータ不足から補足調査が必要な段階にあるため、本研究の達成度はやや遅れていると判断した。
|
今後の研究の推進方策 |
本研究では、SHG普及のために事例信用組合に設置されたWDC(Women Development Cell)の効果を明らかにするため、①事例信用組合内部でのWDCの効果を把握するための現地調査、②SHGの結成・育成におけるWDCの効果を把握するための現地調査、以上を行うことを当初から予定していた。①と②はおおむね順調に進んでいるが、ややデータが不足している部分もあるので、それについては最終年度である次年度に補足調査を行い、補いたい。そして、①と②の結果を取りまとめ、DCCB(県協同組合銀行)による直接連結モデルを機能させるためのWDCの役割等について考察を行いたい。
|
次年度の研究費の使用計画 |
当初は年間2回程度の現地調査を予定していたが、実際は年間1回の現地調査となったため、旅費が予定額を下回っている。また、当初購入予定であった調査用パソコン等の機器を未購入のため、物品費が予定額を下回っている。 次年度が最終年度となるので、補足調査として1~2回の現地調査を行う予定であり、そのための支出としたい。また、最終的なデータの取りまとめを行うにあたり、調査・分析用としてのパソコン等機器を購入することも予定している。
|