本研究の目的は,土壌水分・地下水のモニタリングと樹体内水分モニタリング,そして水の安定同位体比分析を組み合わせることにより,通常は解明が困難な乾燥地樹木の時間的・空間的な水利用戦略,すなわち樹木が「いつ」「どこから」「どれくらいの」水を「どのように」使うのかを解明することである.対象樹木は,アメリカの在来種でスーダンにおける外来侵入種であるメスキートと,アメリカにおける外来侵入種であるタマリクスである.アメリカ・スーダンおよび国内での調査・研究の結果より,各樹木の持つ特異な水利用特性が様々な角度から解明された.
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