本研究では、高齢農作業従事者の軽労化、及び国産農産物のブランド化による国際競争力の強化のため、知的認識技術を応用することにより、全面画像検査による青果物等階級選別装置を開発する。今回開発する選別装置は、①安価(2~3件の農家で購入可能)、②コンパクトで持ち運びが容易(各農家で使用可能)、③学習機能により新規の青果物に容易に対応可能、という利点を持つ。結果、高速搬出により対象物を宙に浮かせることで、1個/秒の高速搬送識別を実現した。また、緑ピーマンを対象とした撮像実験並びに識別アリゴリズムの実装、評価の結果、搬送成功率、識別成功率ともに平均90%以上を達成した。
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