外来遺伝子導入により新しいニワトリ品種の作製は、有用タンパク質、鶏卵抗体やバイオ医薬品を卵黄や卵白で生産する技術に繋がり、次世代の新たな切り口を見出す基盤生産技術として期待されている。本研究は、ニワトリ生体の組織や器官とその生産物である鶏卵中に効率的に安定して、外来遺伝子であるEGFPが導入されたpiggyBacトランスポゾンを用いたプラスミドDNAと個体作成法を開発することを目的とした。 その結果、濃度2.5 ng/μlのpiggyBacトランスポゾンプラスミドを胚盤葉に注入した場合、生存率は低いが、孵化直前の鶏胎児に外来遺伝子を導入することが可能であることを明らかにした。
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