個体発生率が低いクローン胚および凍結乾燥精子顕微授精胚をライブセルイメージングに解析したところ、大部分で染色体分配異常がみられ、クローン胚ではドナー核注入後の時間経過により微小前核を形成し、これが染色体分配異常の原因であることが示唆された。さらにクローンになりやすい細胞を探したところ、海馬CA1領域に抑制的ヒストン修飾が低い細胞が存在することを見出した。この細胞を用いてクローンマウス作製を試みたところ、10%と高い効率でクローン作製が可能なことが明らかとなり、世界で初めて成体マウス脳神経細胞からクローンマウスを作製することに成功した。
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