研究課題
若手研究(B)
これまでに、A型インフルエンザウイルスのPA遺伝子から、ポリメラーゼ複合体を構成する PA蛋白質だけでなく、抗PA抗体と反応するが分子量の小さい未同定の蛋白質が発現することを明らかにしていた。本研究では、この新規ウイルス蛋白質「PA蛋白質N末端欠損体」の機能および重要性を解析した。N末端欠損体はA型インフルエンザウイルスで広く保存されており、ウイルス増殖・病原性の発現に効果的に働くことがわかった。さらに、N末端欠損体はPA蛋白質様のポリメラーゼ機能を持たないことがわかった。つまりPAのN末端欠損体はインフルエンザウイルスの増殖、病原性の発現に重要であることが明らかになった。
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