ES細胞とiPS細胞をネコで作製し、それを血液細胞へ分化させることを目的として、以下の成果を得た。 ①ピエゾマイクロマニピュレーターを用いた顕微授精でネコ胚盤胞期胚を作製し、ネコES細胞コロニーの作製に成功した。②ネコLIFを大腸菌で作製し、その機能を確認した。③ネコ胎子線維芽細胞にレトロウイルスを用いてOct3/4、Sox2、Klf4およびc-Mycの4 遺伝子を導入し、ネコiPS様細胞株の樹立に成功した。④ネコ体細胞にセンダイウイルスを用いて初期化遺伝子を導入し、ネコiPS様細胞株コロニーの作製に成功した。⑤ネコiPS様細胞からマクロファージと赤芽球系の血液細胞へ分化させることができた。
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