今回の研究から、犬における11beta-HSD阻害剤の効果は用量依存的であることが明らかとなり、健常犬においては11beta-HSD阻害剤により下垂体からのACTH分泌を抑制できる可能性が示唆された。また、中長期的な投与においても明らかな副作用は認められなかったことから、今後はさらに頭数を増やして検討を重ねると共に、実際に下垂体ACTH産生腺腫に罹患した犬における効果を検討する必要があると考えている。 本研究結果より、11beta-HSD阻害剤が犬下垂体ACTH産生腺腫の治療薬となりうる可能性が示唆されたため、今後も更に継続して研究を発展させたいと考えている。
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