茶は含有成分の生理活性の多様さから注目されている。茶中の極微量成分メチル化EGCgに強力な抗アレルギー活性が、またテアフラビンTFには抗肥満活性が報告された。不安定なこれら有効成分の高含有品種の探索を目的として、簡便で迅速な定量法の開発が求められている。そこで申請者は、ELISA法による高感度な微量定量法を確立を目的とし、カテキン抗体の作成に必要な免疫原の作成に成功した。すなわち、アミノペンチル基を有するEGCg誘導体APDOEGCgを合成した。また、本合成法を基に同様の側鎖を有するTFを酸化的二量化反応により合成した。最後に、それぞれのキャリアタンパク質複合体を免疫原とし抗体の作成を行った。
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