造影剤や放射性同位元素を用いた画像診断において、それらを目的部位に集積させることが、診断の正確性や安全性を高めるうえで重要である。本研究では、生体内にも存在するリポタンパク質(いわゆる善玉コレステロール)に類似した構造をもつ脂質ナノディスクを調製し、物理化学的特性評価を行うとともに、機能性修飾による腫瘍細胞への集積を目指した。その結果、機能性を付与することで一部、腫瘍細胞への集積性向上が認められたが、今後さらなる検証を加えることで、イメージングツールとしてのより洗練されたデザインが可能になると考えられた。
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