LC-MS/MSを用いたDNA adductome解析によるエストラゴール又はルビアジン特異的DNA付加体の検索を行い、本法による網羅的DNA解析の有用性を明らかにした。さらに、本法をレポーター遺伝子導入動物を用いたin vivo変異原性試験へ応用した結果、腎発がん物質であるアリストロキア酸を投与したgpt deltaマウスの腎臓及び肝臓における特異的DNA付加体形成とA:T-T:A transversionを特徴とする突然変異誘発性を明らかにした。以上より、本法は遺伝毒性評価のための有用なツールになりうると考えられた。
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