本研究では、コレカルシフェロール誘導体含有リポソームが、細胞表面のcaveolin-1と相互作用し、カベオラ介在性エンドサイトーシスによって細胞内に取り込まれることを見出した。さらに、コレカルシフェロール誘導体含有リポソームが殺細胞効果を有すること、及び他の薬剤の薬理活性を増強し得ることを明らかにした。本研究で用いているコレカルシフェロール誘導体は、既に生体内における代謝・消失過程が詳細に把握されており、生体適合性に優れる構成成分である。そのため、本研究成果は有効かつ安全な治療計画の構築のための医薬品開発に資するものである。
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