研究課題
若手研究(B)
医薬品原末は、直接的な薬効だけでなく保存時の安定性も医薬品としての価値を決める。2つ以上の有機分子が静電的相互作用により構築される共結晶体は、医薬的効能を保持しながら物性の制御が可能であり、新しい創薬技術として注目されている。本研究では、物性可視化の方法論として放射光X線回折を用いた精密構造解析による電子密度分布について実験的な直接観察を行った。その結果、静電ポテンシャルの可視化により、シュウ酸とカフェイン分子の電荷密度の様子を明確に表現することに成功した。本研究成果によって、精密構造解析を用いた物理量の定量化による医薬品共結晶体の物性予測への応用が期待できる。
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