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2012 年度 実施状況報告書

消化管・呼吸器における、ストレスタンパク質による炎症制御

研究課題

研究課題/領域番号 24790077
研究機関熊本大学

研究代表者

田中 健一郎  熊本大学, 生命科学研究部(薬), 助教 (30555777)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2014-03-31
キーワードストレスタンパク質
研究概要

(1) 既存薬ライブラリー、生薬ライブラリーの充実:最近の新薬の臨床試験において、予想外の副作用が発生したり、ヒトで充分な体内動態(吸収性、血中安定性など)が得られなかったりするために、開発を中止しなくてはならないケースが増えている。そこで私が注目しているのは、ヒトでの安全性と体内動態が充分に確認されている既存薬(既に臨床で使われている医薬品)の新しい作用を発見し、その既存薬を別の疾患治療薬として開発する(適応拡大する)研究である。そこで本研究では所有する既存薬ライブラリーを充実させ、ストレスタンパク質誘導薬のスクリーニングの出発材料とする。大学から支給される研究費により、既に700種ほど揃えている。そこで本研究の初年度の予算を使用し、目標の800種(我が国で認可されている医薬品の総数)を超えることが出来た
長年中国で使用されてきた漢方薬・生薬も同じく、副作用の少ない新薬を発見するために有用な出発材料になる。最近、過去の研究(HSP70誘導生薬の化粧品としての開発に成功)を評価した中国政府から特別に生薬2000種が我々に供与された。そこでこの生薬の溶解法や動物・細胞への投与法を確立し、生薬ライブラリーを構築した。
(2) 遺伝子改変マウスの導入:研究で対象とするストレスタンパク質は、HSPs(HSPにはたくさんの種類があり、本研究ではHSP70、HSP90、HSP25、HSP47、HSP60を対象とする)、小胞体ストレスタンパク質(小胞体がストレスを受けたときに産生が誘導されるタンパク質:GRP78、ORP150)、HO-1、SODである。当該年度に新たに導入したマウスは、HSP90、HSP60、GRP78、HO-1過剰発現マウスであった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画通りに研究を進行している。

今後の研究の推進方策

当初の計画通りに進める。

次年度の研究費の使用計画

消耗品、旅費、試薬等に使用する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] Effects of β-(1,3-1,6)-D-glucan on irritable bowel syndrome-related colonic hypersensitivity.2012

    • 著者名/発表者名
      Asano. T. et al.
    • 雑誌名

      Biochem. Biophys. Res. Commun.

      巻: 420 ページ: 444-449.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Superiority of PC-SOD to other anti-COPD drugs for elastase-induced emphysema and alteration in lung mechanics and respiratory function in mice.2012

    • 著者名/発表者名
      Tanaka. K. et al.
    • 雑誌名

      Am. J. Physiol. Lung Cell. Mol. Physiol.

      巻: 302 ページ: L1250-L1261

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Synthesis and biological evaluation of derivatives of 2-{2-fluoro-4-[(2-oxocyclopentyl)methyl]phenyl}propanoic acid: Non-steroidal anti-inflammatory drugs with low gastric ulcerogenic activity.2012

    • 著者名/発表者名
      Yamakawa. N. et al.
    • 雑誌名

      J. Med. Chem.

      巻: 55 ページ: 5143-5150

    • 査読あり

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公開日: 2014-07-24  

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