研究課題
ポリアミンは主としてRNAと結合し、その構造を変化させることにより特定蛋白質合成を翻訳レベルで促進する。これまでに大腸菌で11種の細胞増殖に関連する蛋白質及び6種の生存率上昇に関わる蛋白質がポリアミンにより合成促進をうけることを明らかにし、これらの蛋白質をコードする遺伝子群をポリアミンモジュロンと命名した。今年度は、真核細胞において翻訳因子eEF1Aを新たなポリアミンモジュロンとして同定した。eEF1A合成のポリアミンによる合成促進メカニズムはeEF1A mRNAの18S rRNAとの相補配列の位置が他のmRNAと異なっているためであることを明らかにし、その相補配列をeukaryotic Shine-Dalgarno (eSD) 配列と命名した。また、ポリアミン輸送系に関して、大腸菌の2種のプトレスシン輸送系(PotFGHI及びPuuP)の性質と特徴に関して明らかにした。
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