細菌Pseudomonas fluorescens PfO-1レクチン(PFL)の遺伝子をクローニングし、大腸菌で発現させたリコンビナントレクチンの糖鎖結合性および生物活性を調べた。PFLは高マンノース型糖鎖の分岐構造を特異的に認識し、インフルエンザウイルスの表面に存在するHA糖タンパク質に直接結合することで、顕著なウイルス感染阻害活性を示した。また、PFLは、がん細胞の表面に存在するインテグリン/EGFRに糖鎖を介して結合し、同分子の内在化をトリガーとするオートファジー性がん細胞死を誘導する新規の抗がんメカニズムを示すことが明らかとなった。
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