研究概要 |
7-デアザプリン類を核酸塩基とする架橋型人工核酸を合成し、また、そのグリコシド結合周りの回転角を見積ることで、架橋型人工核酸が二重鎖を強固に安定化するにはRNA中で観察される塩基の回転角をもつことが重要である事を明らかとした。また、テトラヒドロピラン骨格をもつ3',6'-結合型核酸とシクロヘキセン骨格をもつ架橋型人工核酸などを合成した。さらに、これらを導入したDNAが核酸分解酵素への高い耐性を示すこと、テトラヒドロピラン骨格をもつ3',6'-結合型核酸が天然のDNAと比べて1塩基あたり3℃程度の熱的安定化効果を示し、核酸技術に利用可能な新しい核酸分子としての可能性を見いだす事に成功した。
|