研究課題
若手研究(B)
本研究では高次標的創薬手法を確立するための基盤研究を行うことを目的とした。ここで言う高次標的とはタンパク質のフォールディング制御因子である。また具体的な病態としては梗塞治療後の再灌流による細胞障害やC型肝炎ウイルスの増殖であり、対象タンパク質はシクロスポリンである。本研究では分子シャペロンであるシクロスポリンを高次標的として、タンパク質のフォールディング誘導活性を負に制御して虚血/再灌流誘発性細胞死やC型肝炎ウイルスの増殖を抑制しうる化合物の開発に標的を絞り、研究を行った。その結果、虚血/再灌流誘発性細胞死の抑制効果が期待できる化合物群の開発に成功し、学術的にも興味深い知見を得ることができた。
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Med. Chem
巻: 20 ページ: 6384-6393
10.1016/j.bmc.2012.08.062