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2012 年度 実施状況報告書

可搬型近赤外分光光度計を用いた規制薬物の現場予試験システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 24790136
研究種目

若手研究(B)

研究機関科学警察研究所

研究代表者

辻川 健治  科学警察研究所, 法科学第三部, 主任研究官 (50356193)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード近赤外分光法 / 規制薬物 / 現場予試験
研究概要

本研究は、ポータブル型近赤外分光光度計を用いた規制薬物の現場予試験法を開発することを目的としている。本研究の最終目標は、ポリ袋内の薬物を同定することである。
今年度はポータブル型近赤外分光光度計を用い、規制薬物及びその関連化合物の標準品のスペクトル測定を行った。試料皿に入れた薬物を拡散反射法で測定することによって、スペクトルを取得した。得られたスペクトルを用いて、化合物間の識別能が最も高くなる演算方法(スペクトルの前処理法及び検索アルゴリズム)について検討を行った。その結果、前処理法「SNV処理後に二次微分」、検索アルゴリズム「相関係数」を使用することで化合物間の識別能が最大となった。これらの演算法は、粒子径の影響の軽減にも有効であった。
また、実際の試料を模して規制薬物と賦形剤の混合物、さらには押収されたMDMA錠剤についてもスペクトルを取得した。ただし、これらのデータ解析は現在実施中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

当初予定では、平成24年度は、標準品のスペクトル測定及びそのスペクトルを用いた演算法の構築を行うことを目標としていた。現段階でそれらの目標は達成されている。さらに、平成25年度以降に行う予定であった規制薬物と賦形剤の混合物、及びMDMA錠剤のスペクトル測定も終了していることから、当初の計画以上に進展していると判断される。

今後の研究の推進方策

当面はすでに測定済みであるが解析を行っていないスペクトル(規制薬物と賦形剤の混合物及びMDMA錠剤)について、データ解析を進め、MDMA錠剤の同定が可能か否か検討を行う。次に、ポリ袋に入れた規制薬物についてスペクトルを測定し、ポリ袋内の薬物の同定方法について検討を行う。

次年度の研究費の使用計画

当初、近赤外分光光度計は購入する予定であったが、予算が不足したため解析装置のみを購入し、本体はレンタルすることとした。その結果、研究経費が大幅に節約された。ただし、研究の遂行には、次年度以降も装置本体のレンタルが必要なため、今年度節約できた経費を、次年度以降のレンタル料に振り向ける予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 近赤外分光法による規制薬物の分析2013

    • 著者名/発表者名
      辻川健治、桑山健次、金森達之、岩田祐子、井上博之
    • 学会等名
      日本法中毒学会第32年会
    • 発表場所
      千葉県柏市
    • 年月日
      20130705-20130706

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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