本研究では,薬物代謝酵素であるUGTのin vitro活性評価時みられるin vivo活性との乖離の要因を明らかにするため,生細胞(in vivoに近いモデル)内のUGT活性を評価する系として,LLC-PK1細胞を利用し,基質を氷上で2時間インキュベートした後,37℃に戻し,細胞外へ排出された代謝物を定量することで代謝活性を測定可能な系を構築した。 更に,HeLa細胞にUGT1A9を導入した安定細胞を作成し,この細胞に一過性にUGT2B4を導入・発現させたところ,UGT2B4導入時にUGT1A9活性が低下し,UGT-UGT蛋白質間相互作用の影響が示唆された。
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