研究概要 |
環境省「子どもとの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」へ、妊娠中の服薬と児の奇形との関連を検討するための追加調査として、妊娠初期、妊娠中期、妊娠後期の服用薬剤に関する薬剤詳細調査を実施している。平成25年3月14日現在で、約6,800名の妊婦が宮城ユニットセンターを通してエコチル全体調査に参加している。本研究課題で実施している薬剤詳細調査に関しては、宮城県内の13医療機関において実施されており、3,023名に対して調査の説明が実施され、2,110名が同意している。現在、回収された調査票に基づいて、情報の電子化を進めている。 平成24年度は、エコチル調査における妊娠中の薬剤使用状況に関する詳細調査を順調に拡大・継続した。現在、収集された薬剤使用に関する情報の電子化、および出生児の奇形の有無に関する情報の収集を進めている。平成25年内に宮城ユニットセンターが請け負っている9,000名の妊婦の登録が完了予定であり、本研究課題を含む宮城ユニットセンターで実施している追加調査への同意率は、当初の予定よりも高く、追加調査対象者は当初の予定よりも多い4,500名程度が見込まれている。本研究によって、妊娠中の服薬と児の奇形との関連を検討することを目的とした薬剤疫学研究のためのコホートが構築されることが期待される。
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